無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10910日

 11月3日までに古事記神代巻を100回読む事というのは、仕事を辞めるときに自分に科した課題であったのだが、40日経って「朗読のための古訓古事記」上巻を6回ほど読み返した。少しピッチをあげれば多分いけるだろうと思う。なぜ11月3日かというとそれがわしの65歳の誕生日だからだ。65歳という年齢は重要で、まず年金が全額出るようになる。私鉄のシルバー定期が使えるようになる。さまざまなサービスがシルバー料金で利用できるようになる。つまり、じじいが安く動けるようになるんだな。特にシルバー定期は2万円で半年間バス、電車全路線乗り放題という優れもので、わしはこれを利用して週2日動物園に通い、動物園写真を撮るつもりでいる。忙しくなるので、それまでに100回を達成しておきたい。

 なぜ古事記神代巻かというと、ある人の講演集に、正しい言霊の教材は古い言葉で書かれた古事記の神代巻を声をだして何回も読む事だと書いてあったからだ。「異境備忘録」も繰り返して読むように書いてあった。この本は20年程前に購入してあったが、20年で3回ほどしか読み通してない。とにかくよくわからない本だが、印刷された文字に文魂が含まれているので、繰り返し読んでいるうちに何か感じてくるらしい。今回は時間はあるから繰り返し読むつもりでいるが、一生かかるかもしれん。しかし、そういう一生が送れるならそれはそれで有り難いことだな。

 さあ、今日はこれから海老フライ、カキフライを作る。1日は食によって完結するともいえるし、おいしく作っておいしく食べて1日を元気に終える事ができれば、今のわしは十分満足だな。