無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10909日

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 わしの家には小太郎、花子という2匹のミニチュアダックスがいる。後から知ったのだが、この種類の犬はとにかくよく吠える。近所迷惑にならないように、去年リフォームしたとき二重窓に替えたので、外にはあまり聞こえなくなったが、その分中に音が響くようになったのかしらんが、わしみたいに1日中家にいるとうるさくてかなわんな。それに前触れもなく突然全力で吠えるのでこっちの心臓が止まりそうになる。

 小太郎が10歳、花子が7歳でどちらも年をとってきた。小太郎は歯槽膿漏で顔が腫れてきて4月に33000円かけて治療した。待合室で隣にいた犬は17歳で白内障と糖尿病で1日2回インシュリンを打たなくてはいけないと話していたが、年齢からいっても、犬もしんどいだろうに、そこまでして生かしてやるのが正しいのかどうか疑問を感じたな。普通は費用から考えても健康保険がないから、金の切れ目が命の切れ目で、治療もどこかでやめなければならなくなる。さあうちは幾らまでなら出せるかなと女房と話したが、うちの場合は万が一、癌なんかになって苦しんでいたら安楽死は早いかもしれんな。

 こないだ2ちゃんねるを見ていたら面白い書き込みがあった。「おまいら、3万円で買った犬になんでそれ以上かけて治療するの?また新しいのを買えばいいのに」というのだが、まあ冗談だろうが、おもちゃじゃないんだから、壊れたから買いかえればいいというわけではないわな。しかし、現実問題として、大病したときは、買値が参考にならないにしても、結局はどこかで自分と折り合いをつけなければならなくなり、苦しい選択をすることになるんだろうな。