無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10897日

 今日は朝から生まれて初めてハローワークに行ってきたよ。わしらの時代的には職安だな。わしらの若いころには、うそかほんとか、元気そうな若い者が職安でうろうろしていると、地連の職員が「にいさん、ええ体しとるな、自衛隊へはいらんか」と声をかけてくるといわれていた。さすがにじじいに声をかけてくるもの好きはいないだろうが、入り口にはしっかりと、陸海空自衛官候補生募集案内が置いてあったので一部いただいてきたよ。

 わしは1年の雇用期間満了でやめたので会社都合かと思っていたら、あなたの場合は自己都合になるといわれてちょっとがっかりしたな。若い職員だったが親切にいろいろ教えてくれた。わしの場合、ハローワークに申請を出すと、今もらっている年金が止まってしまうらしい。この年金との兼ね合いを説明してくれたが、聞いてもあまりよくわからないので、ちょっと図々しいかとも思ったが、とにかくわしが一番得する方法を教えてくれと頼んだら、何月何日に申請するといいとすぐに教えてくれたよ。時間がかかるかと思っていたが待ち時間を含めても30分くらいで全部終わった。

 せっかく持ち帰ったので募集案内を全部読んだが、なかなか待遇はいいようだな。じつはわしも若いとき潜水艦に乗りたくて海上自衛隊にはいろうかと思ったことがあった。現役船乗りだったので、経験者というのでそのまま技術海曹で入れるかと地連に聞きに行ったことがあるんだが、断られたよ。「あんたらみたいな本職の船乗りに入ってこられたら、下から上がれなくなるので、できたら民間で働いてほしい。」ということだった。今から思うと、これは担当者の個人的な意見だったのかもしれない。受験資格はあったから、その気になれば受験もできたんだが、今から思えばよく断ってくれたと思うよ。

 

 

広告を非表示にする