無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10854日

 娘の長女で3歳になる子が一緒にうちで暮らしている。その子を昨日幼稚園の一時預かりで預けて、3時頃迎えにいって連れて帰ったんだが、なんか元気が無い。熱を測ってみると39度あった。わし、女房、娘の三人は子供の事だからそれくらいの熱はでることもあるだろうと、それほど気にもせずにアイスノンで頭を冷やしていたんだが、娘の旦那が仕事から帰った来てえらく気にしていたな。その気持ちもよくわかるので、一夜明けた今朝9時頃、すでに38度くらいまで下がっていたが、行きつけの小児科医院があくのを待って電話して、わしと女房で連れて行った。結局診断は夏風邪だということで、薬をもらって帰ってきた。まあ、予想通りではあったな。

 じじいになると余裕をこいておれるが、わしも子供が小さいときは熱を出すたびに心配したもんだ。わしは結婚した当時、免許は持っていたが、車は持ってなかった。ずっと東京にいたので全く必要性がなかったんだな。転勤で地元に帰って来て結婚して家を新築したんだが、それがど田舎でタクシーもないような所だった。そんなところで夜になって、子供が熱をだしたらどうするんだ、ということになって急遽車に乗るようになった。とはいえペーパードライバーだったから、自信をもって子供を乗せて走れるように命がけで練習したよ。

 いつの時代になっても、男親は子供の熱くらいでもおたおたするもんだ。女親の方がよほど肝が据わっているな。