無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10837日

 今日は朝から長男夫婦がきたので、子供が家の中を走り回って遊んでいる。犬もストレス気味で大変だ。長男夫婦には3歳半の男の子と8ヶ月の男の子、娘のところには2歳半の女の子と1ヶ月の男の子がいるんだが、上の二人が2階で走り回って遊ぶので、本当はうるさくてしょうがない。しかしやめろともよう言わんので辛抱するしかないな。

 わしと兄貴の兄弟は仲は良かったんだがよく喧嘩もしていた。わしらの兄弟喧嘩は親戚でも結構有名だったようだ。通常障子や襖はいくつも穴があいていたくらいだから、結構派手にドスンドスンとやっていたんだろうな。そんなわしら兄弟が親父の里に遊びに行くと、そこにはわしより1つ上と3つ上の従兄弟がいたんだが、その二人と一緒になって家の中を走り回るので、祖父によく怒られていた。そこには、うちには無かった長い廊下があって、わしら兄弟はそれが珍しいので走り回るんだが、従兄弟たちは普段はおとなしいのに、わしらが来ると一緒になって走り回るものだから、祖父にとってはわしら兄弟が疫病神みたいなものだったのかもしれんな。そんなに怒らんでもよかろがや、と内心思っとったが、今になってそのときの祖父の気持ちがわかる気がするな。

 なんぼ孫でもやかましいものはやかましいわい。ということかな。大きな声で怒れた祖父がうらやましいような気もするな。