無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10832日

 今日は、先週作った遠近両用眼鏡ができあがる日なので、午後から「眼鏡の田中」に取りに行った。レンズだけで27000円と結構な値段なんだが、今使っているやつは、今年で9年間目になり、老眼も進んだので、度があわなくなってしまった。これは必要経費だな。紫外線があたると色が変わるというやつで、車の運転が楽になるだろうと思っていたんだが、最近の車は、紫外線をカットするガラスがついているので、レンズの色は変わらないそうだ。帰りの車の中で試してみたが、そのとおりだった。ちよっとがっかりしたよ。

 9年前に買ったのは、当時よく値札の無い眼鏡屋としてTVコマーシャルを流していた、「弐萬円堂」という店だった。全品レンズとフレームで2万円というお得感漂う店だったが、東北の大震災後、西日本から撤退してしまったな。聞くところによると市内に3つあった店舗は閉鎖後、従業員は全員クビをきられたらしい。地震が原因とはいえきびしいね。こんなのを聞くと、若者がみんな公務員になりたがるはずだよな。

 眼鏡屋に行く途中に「レディー薬局」というドラッグストアがあるんだが、安いしポイントが結構つくので、4月以降よく利用している。そのレディー薬局の駐車場にある、正式にはなんと言うのか知らないが、証明写真を撮るBOXだ、ハローワークに提出する写真が2枚必要になり、それを生まれて初めて使ってみたんだな。驚いたことに修整するコースと修整無しのコースがあるんだな。わしは修整無しのコースを選んだ。わしはこのコースは修整無しだから、当然土門 拳のようなリアリズム写真が出てくるのかと思い、わくわくしながらできあがるのを待っていたんだが、できあがった写真は、これは一体誰だと言いたくなるようなもので、顔のしわにもきちんとアイロンをかけて伸ばしてあり、完全に修整済みではないか。修整無しでこれなら修整ありのコースとはどんな物が出来上がるのか、試してみたい気もしたが、一枚800円もするのでやめておいた。こんなんでも証明写真で使えるんだな。

 さあ、今日も暑い一日だったが、こんなことで無事終わったな。ありがたいことだ。疑問を持たず、毎日をただ淡々とするべきことをする。いい一日だったな。