無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10822日

 うちは2所帯住宅になっていて、1階と2階にそれぞれ台所も風呂もあるんだが、普段は2階のものはほとんど使うことは無かった。その2階に出産後の長女一家が6月19日から7月31日まで40日あまり住んだので、風呂はかなり汚れていたんだな。それ以前に2年程はろくに使ってなかったので、もともとあちこちカビが生えたりはしていたんだが、とうとうそれが耐えられる限度を越えたんだな。そこで今日は普段のルーチンを変更し、一階部分の掃除はシャープCOCOROBOに任せて、2階風呂場の掃除に取りかかった。

 これだけひどいと洗剤では落ちないことはわかっているので、漂白剤を使うことにして早速スーパーに買いにいった。いろいろ売っているが、テレビで派手に宣伝しているのはやはり高いな。宣伝費や社員の高い給料なども含まれているんだろう。いずれにしても、わしは花〜という会社のものは高かろうが安かろうが、金輪際買わないことにしているけどな。そこで見つけた一番安いのが福岡県にあるロケット石鹸株式会社が製造している、その名もズバリ台所漂白剤という物だった。

 原液を使うとゴムなどが痛むからいかんと女房はいうが、わしはそんなことはおかまい無しに原液で髪の毛やゴミがびっしりこびりついた排水溝を洗い、カビで真っ黒になった床にも原液をまいて擦ったんだが、面白いくらい良く落ちる。浴槽や蓋なども次々きれいになっていった。しかし、そうこうしているうちに、眼が痛くなって来た。一応換気扇は回していたんだが、吸引が弱いんだろうな。そこで一旦小休止となった。

 わしら家族が2階に住んでいた頃、年末の大掃除のとき、わしはいつも風呂掃除をしていたんだが、カビ落とし用の洗剤を使って2時間くらいかけてごしごし擦って汚れをおとしていた。それでもきれいにはならなかった。あれは一体何だったんだろうね。今回は正味40分程ですっかりきれいになったんだな。きれいになるということは本当に気持ちがいいもんだ。わしの心もこのように簡単にきれいになればいいんだがなあとつくづく思ったね。