無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10810日

 昨夜NHKを見ていたら、子供の貧困問題についての番組をやっていたな。またいつものやつかと思いながらみていたら、やっぱりいつものやつだったな。専門学校にいけない貧困高校生というのがでてきて、何かの集まりで、専門学校にもいけない貧困の真実を知ってほしいと、発表をしていた。それを聞いた高校生が、何とかしてあげなくてないけないというようなことを話していたな。そのあと自宅がでてきたんだが、それがなんと物があふれているではないか。親がパソコンが買えず、キーボードしか買ってやれなかったとかいっていたが、ちょっと違和感を感じたな。NHKもいい番組も作っているんだが、どういう意図でこんな番組を作ったのかよくわからん。こういうのを見せられると、金払うのが嫌になりそうだな。

 わしらが子供の頃は普通だと思っていたが、この高校生を貧困と呼ぶならわしらの時代の子供は超貧困とでも呼ばないといかんな。家の中ほんとに何にも無かったぞ。わしの家なんかもそれは狭かったが、物が無いので親子4人が生活できたんだろうな。わしらの時代で大学進学率が20%代だったと思うが、大学に進学しない人たちの中には、成績優秀にもかかわらず家庭の事情でいけない人もたくさんいたはずだ。しかし大学に行けないのは社会が悪いからだという意見は聞いたこと無かったな。少なくともNHKで全国放送されるような話題ではなかった。ちなみに、わしなんかも自分で働いて稼いだ金で大学にいったんだが、今の基準ではこれも貧困に入るのかね。

 今日になってネット界隈ではこの高校生のtwitterなんかが話題になっているが、国民のテレビを見る眼は厳しくなっているということを、そろそろ既成マスコミも学習しないと、そのうち番組そのものが成り立たなくなるんじゃないかな。