無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10791日

 台風13号の影響で晴れのち雨という予報だったが、晴れたり曇ったりで雨は降らず、蒸し暑い一日だった。おかげで洗濯物はよく乾いたけどな。7時半から今日の作業開始して、掃除、太陽参拝、祝詞奏上と一通り終わったのが9時過ぎだった。ちょっと一服で、スマホで株式市場をチェックしたが、あまりぱっとせんな。わしは長期保有なので、値段の上下で一喜一憂はしないんだが、人間欲なもので、大きく値上がりでもすると明るく楽しい一日を送る事ができる。

 今朝はちょっと時間があったので、プライムビデオをのぞいてみた。うちは3年ほど前からhuluを契約していて、以前はクリミナルマインドなどアメリカのテレビドラマをよく見ていた。映画だと2時間は拘束されるが、ドラマは40分くらいで終わるので丁度いいんだよな。しかし、プライムビデオはテレビドラマは古いのばかりで、これといって見たいものがなかった。そこでついつい映画の方をのぞいてみたんだな。これが失敗だったな。

 昼まで時間もあるし、ネットを見みる代わりということで妥協して、ミッションインポッシブル/ローグネイション吹き替え版を見てしまった。荒唐無稽で面白いんだが、やはり2時間というのはわしには長過ぎたな。年をとると若い時とは時間の流れ方が違ってくるようだ。若い頃は仕事帰りに池袋にあった文芸座や文芸地下で割引料金でよく見ていたし、オールナイトなんかもよく行ったもんだが、時間が惜しいなどど思った事は無かったな。時間はいくらでもあったからな。

 物理的な時間というものは今の方があるはずなんだが、意識の中の時間と言うか、感じる時間というか、自分の中での時間の流れは確実に早くせわしくなっているような気がするな。そうなってくると、映画のように2時間も眼や耳から一方的に情報を受け入れ続けるという作業はますます困難になってくるんだろうな。そのせいか、昼からもなんか調子が狂って汗びっしょりになりながらソファで2時間も寝てしまった。

 しかし、これが事実かもしれんが、こういうことばかり考えていたらあと10791日が窮屈なものになりかねんので、時間の流れに流されて行くだけでなく、たまにはそれに逆らう事も必要なことかもしれんな。ここはわしも女房のように、時には完全安息日をもうけて、意識の大掃除をすることも必要かな。