無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10730日

 わしも昔から怒りっぽいとか言われてきたし、自分でも気が短い方だということはよくわかっているんだが、なかなか自分でコントロールするのは困難なことだ。思い返しても、こんな気性で得したことは一回もないな。腹を立てて怒ってもすぐに反省するんだが、そういうところは親父に似たんだろうな。それに引き換え女房は怒ったとこを見た事が無いくらい穏やかな人間で、子供等はその点は女房に似て良かったと思っている。

 腹が立つというのはいったいどういう事なんだろうな。子供の頃は60過ぎたじいさんは、何か枯れてしまって怒ったりもしないし、感情的になることも無いんじゃないかと思っていたんだが、わしももう65になったが、中身は枯れるどころかギラギラだからな。ただ若い頃と違うのは、腹をたてるのも多少面倒くさくなったことかな。とにかく一生懸命怒ることは無くなったと言えるのかもしれんな。

 また、君子危うきに近寄らずでもないが、腹がたちそうな場所や、人に近づかないということも心がけている。まずテレビを見なくなって久しいが、あの芸人かなんか知らんが、自分等で勝手に笑いながら大きな声ではしゃぎまくるという、身内だけの学芸会のようなものを見せられて、しかも韓流だ、キムチだと押し売りされるんだから、これを見なくなっただけで、心静かになれたな。そして仕事をやめたおかげで、職場の左巻き連中と会わなくなったということも大きいかな。特に労組のまとめ役をやっていた時は、他の労組関係者と会うこともあって、ときどき怒りmaxになったこともあったな。こんな思想の方々とは社交辞令くらいにしとかないと、お互い水と油で、精神衛生上よくなかったな。わしの後の世話人はあまり表に出さない性格なので、なんとかフォローしてくれたので助かったよ。

 じつは、わしは仕事3月一杯で仕事を辞めてから、怒る事をやめようと決めた。怒りの気持ちがわき起こるのは防ぐ事はできないだろうが、炎上する前にすぐに消すことができればいいんだがということだ。コントロールする方法を様々試してはいるんだが、なかなかうまくいかないな。それでも後ろから煽られたといって炎上し、横断歩道で車が止まらないといって炎上し、女房と喧嘩して炎上していたんだが、最近、炎の勢いは衰えて来たような気はしている。