無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10704日

 昔の友達のO君が、夕方から一杯のみに来て、焼酎とすき焼きで10時頃まで話した。手みやげにシーバスリーガル12年を持って来たが、残念ながらわしはウィスキーは飲まないんで、持って帰るように言ったんだが、この後、町に飲みに出るので持って帰るわけにはいかんと言って置いていった。しかも飲み屋にはわしと一緒に行くと、嫁さんには話してきたと言っていたが、わしは行かないんだけどな。1人では夜の町にはなかなか出してもらえないらしい。O君はこのシーバスリーガルなら1日か2日で空けるそうだが、そんな飲み助と最後まで付き合うことはわしには絶対不可能だからな。10時過ぎにタクシーを呼んで夜の町に出かけて行った。膝が悪いので人工関節にしないといかんようだが、膝以外はすこぶる元気なようだ。

 女房が二男のところに行って今日で3日目になるが、小太郎は一日のほとんどを女房が出ていった勝手口の前かソファの上かどちらかで過ごしている。うちの子供等からは依存症犬と言われるくらい女房に依存していて、女房が居ないと飯も喉を通らない状態で、うかうかしていると花子にとられてしまうことがある。それを防ぐために、最後の一粒を食べ終わるまでみとどけなくてはならない。夜は大抵女房の方にいって、わしのほうにはこないんだが、昨夜は2匹の犬がわしの布団に入ってきて、一晩中ぴたっとくっついて寝ていたので、寒さ知らずだったな。以前に茨城県だったと思うが、雪のちらつく冬の屋外で、老人に一晩中犬が寄り添って、その体温で助けたというできごとがあった。その老人がほんとうに暖かかった、いなかったら凍死していただろうと話していたから、巨大なカイロみたいなものだったんだろうな