無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10666日

1月10日

 女房のおふくろさんが見たいと言っていた、富士山を見るための旅が始まった。ANA羽田空港へ。羽田空港からリムジンバスで東京スカイツリーへ。スカイツリー見学後リッチモンドホテル泊という予定だ。ばあさん車いすなので、わしら夫婦と義弟夫婦が一緒について行って世話をするという、大掛かりなものになった。年をとると、とにかく頑固になり、人の言う事はきかなくなるし、協調性というものは低下している。それでも健常者が4人いるからなんとかなるだろう、というくらいのもんだな。

 車いすなので、時間のロスはあるが、バスは全部羽田空港を基点にして予定をたてた。羽田からスカイツリースカイツリーから羽田、羽田から河口湖河口湖から羽田という要領だが、これは結果的には正解だった。この日は快晴で、スカイツリーの両展望台から富士山もよく見えたので、ばあさんも満足だったようだ。