無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10649日

 やっと稀勢の里横綱になって日本中が沸き立っている。日本人は表に出さないが、ほんとうは国民は待ち望んでいたんだろうな。トランプで有名になったポリコレの大相撲版とでも言ったら良いのか、NHKの中継なんぞきれいごとばっかりで、まったく面白く無かった。はっきりいって、外国人ばっかりでぜんぜん面白く無いというのが多くの日本人の感想じゃなかったかと思うんだが。わしの親父なんかも大相撲中継は楽しみで、場所中は毎日焼酎を飲みながらNHKを見ていた。いつ頃まで見ていたか正確には覚えてないが、朝青龍横綱になった頃はまだ相撲の話をしていたので、見ていたんだろう。その後はモンゴルばっかりでつまらんと言っとったから、あまり熱心ではなかったような気がする。よく言われているように相撲は神事だとしたら、本来その土地で生まれた人間がその集団のなかで切磋琢磨していけばいいもので、別に外国人を呼んで来て、みんなで世界チャンピオンを決める必要はないと思うんだが。

 しかし、そう言ってはみてもだな、こうなった本当の原因は、外国人がどうのこうのと言うよりも、日本人力士の不甲斐なさだろうな。ここ最近やっと日本人力士の活躍が目立って来て、わしの中でもちょっと盛り上がりかけているんだが、とにかく稀勢の里には頑張ってほしい。来場所からはわしも最後の10番くらいは見てみるかな。

 以前に八百長で何人もの力士や親方が追放されたが、そのなかで裁判で勝って復帰した蒼国来という中国人の力士がいるが、わしは幕内で復帰してもすぐに幕下まで落ちるだろうと思っていた。それがずっと幕内に残っているんだからたいしたもんだ。出身は中国となっているが、ほんとうは大東亜戦争後、中華人民共和国に侵略された内モンゴル出身のモンゴル人なんだな。復帰以来、新聞で星取り表を見る時には蒼国来も必ず確認するようにしている。