無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10640日

 午後から娘夫婦が、買い物のついでにうちに寄ったんだが、昨日Y電機でUQバイルを契約したといって、HUAWEI P9lite PREMIUMを持って来た。本当は女房も昨日娘と一緒に、買いに行く予定だったんだが、わしが、無料のスマホなんか今時あるはずがないといって、ケチをつけたもんで、そんなに言うんならやめたといって、ちょっとへそを曲げていたんだな。娘にどうだったか聞いてみると、スマホ代金はただではないが100円、無料通話がついて2GB使えて1年目が月1980円、2年目が月2980円ということで、本体はほぼ無料だったな。わしはほとんど電話はかけないので、無料通話はいらないから、1980円とか2980円というと随分高いと思うが、女房のように、電話をかける機会が多い者にとっては、役に立つのかもしれんな。

 HUAWEIの製品にはバックドアがあるとか言われているが、今時中国で作られてないものなど、探すのがむずかしいくらいで、一般国民がそんなこと気にしていたら、何も使えなくなってしまうんじゃなかろうか。もちろん、国家機密に触れるような人は、注意しているんだろうと信じたいが、この前、京大で左翼学生に拉致された京都府警の警官は、業務にLINEを使っていたらしいから、そのあたりどうなんだろうな。今日初めてHUAWEIの現物を見たが、話題になるだけあって、なかなかよく出来ている。国内の工場で世界の様々なスマートフォンを作っているんだから、自前で良い物もできるようになるだろう。

 むかしわしが中学生のときに、上海で接収された、元パーカーの工場で作った、『英雄』という中国製万年筆が日本で売り出されたことがあった。見た目パーカーなんだが、一本100円で三越で売っていたくらいだから、社会でも学校でもけっこう話題になっていた。わしも欲しくなって、おふくろに100円貰って、土曜日に友達と学校帰りに三越に寄ってみると、すでに何人かの中学生が売り場に並んでいたな。その中に、後にNHKの記者になった上級生がいて、わしらに万年筆の選び方を講釈してくれた。「万年筆を買う時は『永』という字を試し書きすればいい。なぜなら『永』という字には、はねる、止める等すべての筆使いが含まれている。」というようなことを教えてくれたが、100円の万年筆を買うのに、わしらを集めて試し書きをしながら、そんな講釈をされても、売り場のお姉さんもさぞ困っただろうな。さすが将来のNHK記者の面目躍如とでもいうところかな。