無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10609日

 今朝は冬に逆戻りしたような寒さだったが、8時30分にハローワークに行って来た。3月30日でわしの失業保険受給期間が終わるので、認定日も今日行ったらあと残すところ1回となる。さすがに8時半に行くと空いている。前に2人しかいなかったのですぐに呼ばれた。担当者は初めての人で、いつも通り書類に記入した後、珍しい会話があった。その人は暫くパソコンの画面を見たあとで、わしの方を向いて、「この条件では難しいかもしれませんね。」と言った。いかにもハローワークらしい会話に、わしもにんまりとして「そうですか、仕方ないですね。」と答えといたが、ハローワークに通い始めて5ヶ月にして初めて言われた言葉だった。

 この条件と言われて、はて、わしの年齢のことかなとも思ったが、年齢に関しては介護関係の仕事は、やろうと思えばあるんだから、条件には入らんはずだ。何だろうなと考えていてふと思い出した。そういえば去年の10月に初めて職業相談に来た時に、いろいろ質問された。その中で、どんな仕事が希望ですかと聞かれた。希望は無いと本当の事を言っとけば良かったのかもしれないが、わしは何か答えなくてはいかんのかと思って少し考えた。すると畳み込むようにもう一度、希望はありませんかと尋ねて来た。そこでつい、地方都市で、しかも65のじじいに求人はないだろうと思われる仕事を答えてしまった。案の定その人も首を捻っていたな。おそらく其の時の情報が画面上に出ていたんだろう。

 そこで、職業相談の判を押してもらって2階にあがり、失業認定の窓口に書類を入れて暫く待っていた。ここも前に3人しかいなかったので、すぐに呼ばれた。一週間位で振り込まれること、次回認定日は来月4月5日(水)であること、そして、それまでにもう一度職業相談に来てくださいといわれて、ハローワークを後にした。たった15分位のことだが、だんだんと気が重くなってきたな。時間はあるんだから、たまに外出できて気晴らしになるだろうと軽く考えていたが、そんなことはない。後2回、ハローワークも、もうじゅうぶん堪能したかな。