無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10582日

 古事記神代巻を100回読破を目指して読み始めて13ヶ月目になるが、昨日でやっと49回目が終わり、今50回目を読んでいる。去年の11月までに100回を目標にしていたが、そんなに簡単に読めるものではなかった。わしの使っている『朗読のための古訓古事記』は、ルビが振ってあるので、日本語が理解できれば誰でも読める事は読める。別に難しいことではない。それでもなかなか読めないというのは、こちら側の問題で、中身がとくに面白い訳でもないし、何回も読むと、あらすじはすべて覚えてしまったということもある。しかし、そもそもストーリー的にはわしら凡人の理解を超えているので、小説を読むような感覚では長続きしないだろう。

 それでもわしが古事記神代巻を読み続けるということの意味は、前にも書いたが、相曾誠治氏の本で、「正しい言霊の教材はありますでしょうか?」という質問にたいする以下の回答を読んだからだ。

「陰陽の禊を重ねてまいりますとだんだん浄化して行き鎮魂状態にはいりやすくなります。この境地になってから『古事記』神代巻を唱えますと言霊の振動や響きによって、自然にこうこう状態に入っていきます。」

「神の世界に参入するためには正しい言葉(ヤマト言葉)を自分で響かせます。それには正しい言霊で書かれた『古事記』神代巻が必要なのですが、正しい言霊の書籍はほとんど出版されておりません。」

「老婆心ながら言霊の禊をされたい方のために比較的正しい言霊で書かれた『古事記』を紹介しておきましょう。」

「日本語は世界中の言葉の中でも五つの母音が非常にはっきりしている言語です。アイウエオの五母音をしっかり明瞭に発音することが一番の教材です。それには古い言語で書かれた『古事記』神代巻を声に出して何回も読む事です。」

 去年の4月以降、どんなに時間がなくても必ず一回は音読するようにしているが、わからない。何かを得ようなどと小賢しい考えで読んでいても、結局何も得られないのかもしれない。むずかしいところだ。