無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10575日

 朝から、今にも雨が降り出しそうな天気だったが、自転車で10分ほどの所にある、G生命ビル5階、協会けんぽの事務所へ向かった。4月10日の期限までに、4月分の保険料を入金しないことで、原則2年の任意継続を、本当に1年でやめることができるのか、それがこれから明らかになる。ネットで見た限りではできるらしいが、さてどうなるか、嫌みのひとつでも言われるのかもな。必要と思われる書類と印鑑を入れたバッグを肩からかけて出発した。

 去年の3月に、協会けんぽの事務所で任意継続の手続きをした時、申請書類は4月になったら郵送するように言われた。家が近いし暇だから自分で持ってくると言うと、4月は混むので、来てもらっては困る。必ず郵送してほしいと念を押された。そのことが頭にあったので、今日はさぞかしごった返しているだろうと覚悟して来たんだが、中に入ると誰もいない。窓口の人が手を挙げてすぐに呼んでくれた。これにはちょっと拍子抜けしたな。

 わしが、持って来た任意継続被保険者資格喪失申出書と保険証を見せて、昨日で資格停止になったので、資格喪失証明書がほしいということを告げた。以下戯曲風に.....

けんぽ「えっ、4月分を払ってないんですか?」

わし「昨日払わなかったので、今日から停止になったはずです。そこで資格喪失証明書がほしいんですが。」

ーーーーけんぽ、かちゃかちゃとパソコンになにか打ち込むーーーー

けんぽ「4月分を払い込んでないのは間違いないですね。」

わし「間違いありません。」

けんぽ「今日、印鑑はお持ちですか?」

わし「はい、持っています。」

けんぽ「では、この用紙(任意継続被保険者資格喪失申出書)は必要ありませんので、こちらの用紙に署名捺印してください。」

ーーーーけんぽ、『4月分保険料不払い証明書』と書かれてある用紙を机から取り出す。 わし、それに署名捺印して提出する。ーーーーーーーーーー

けんぽ「これで結構です。保険証も返却されましたので、手続きは完了しました。」

わし「ところで、資格喪失証明書は今いただけますか?」

けんぽ「すみません。これは郵送することになっていますので、後日になりますが、今週中には、お手元にお届けできると思います。長い間、有り難うございました。」

わし「こちらこそ有り難うございました。よろしくお願い致します。」

 

 まあこんな感じで事務的に、あっけなく終わった。わしはもう、死ぬまで協会けんぽのお世話になることはないので、このことは既に過ぎ去った過去の出来事になってしまった。次にすべき事は、今週中に資格喪失証明書が届いたら、市役所に持って行って、国民健康保険の申請をすることだな。