無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10528日

 この土曜日曜は快晴の良い天気だった。昨晩は長男一家が泊まっていったが、2人の孫たちもそれぞれ成長して、だいぶ面白くなってきた。とは言ってもまだ、幼稚園の年中と2歳だから、まだまだ眼を離す事はできない。いつもならHuluでアンパンマンとかしまじろうとか、おさるのジョージを見せておけば静かになったんだが、この間から、FireTVスティックでは見えなくなったので、今回はそうもいかなかった。

 突然見えなくなるというのもおかしな話で、有料放送なんだから、今まで対応していた機器が使えなくなるなどということは、本来あってはならないことだと思うんだが、そういう常識はHuluには通用しなかったようだ。もし何か対応をすれば見えるようになるんなら、画面上に、この機器では見えません、という事だけではなく、対応策の一端でも表示して、そこに誘導するようにでもしていればまだしも、視聴者自らが調べて、その変化に対応しろと言うのは、ちょっと違うんじゃないのかな。まあそんだけの企業だと思えば、腹もたたんし、黙って解約すればいいことだから、昨日解約しておいた。

 しかし、孫が来た時にアンパンマンが見えないのも困るので、次どこにするか思案中だ。女房はWalking Deadがみえることが絶対の条件で、しかも経費節約のため、高いのはだめだというのでいろいろ探しているが、年金生活者が安心して見れるお得なのはなかなか無いようだ。経費節約のためといえば、4月から新聞をとるのもやめているんだが、やめたらすぐに次の勧誘がくるだろうと思っていた。それが意外な事に1ヶ月たっても来なかった。来たら来たで、面倒くさいが、以前はあれほどうるさく来ていた、朝日毎日読売等の勧誘員が全く来ないのにも、ちょっと拍子抜けしたな。

 それがとうとう先週、わしと同年輩か、少し若いくらい勧誘員がやって来た。新聞をやめたらしいので様子を見に来たと、いかにも勧誘員らしい、くだけた口調で話しかけて来た。別に様子を見に来てもらう必要もないんだが、わしが、新聞はいらんよと答えると、ひょっとして、わしがまだ20代にでも見えたのか、まだ若いのに新聞くらい読まんといかんと言い出した。さすがにこの言葉には虚をつかれたな。おそらく、いつも学生にそういって勧誘しているんだろうが、相手をよく見て言えよと、思わず笑ってしまった。その勧誘員もまずいことを言ったと思ったんだろう、それ以上粘ることもなく、何も言わずに素直に帰っていった。もう来る事はないだろう。