無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと9754日 長慶天皇陵

中高の歴史の教科書でも、建武の新政を行ったと簡単に紹介されていた後醍醐天皇だが、今ではほとんど忘れられているようだ。戦前の一時期、忠君愛国のシンボルとして持ち上げられ、国民に多大な影響を与えた楠正成ですら話題になることもない。

高校でも国史を取らずに卒業できるらしいから、うちの子供らも何も知らない。特に興味もないので、自分で歴史の本を読むこともなかったらしい。嘆かわしい限りだ。

少なくとも国史くらいは必修にすべきだと思うが、日本が嫌いな社会科教師もたくさんいるようなので、変な授業をされるくらいならないほうがいいのかもしれない。

まだ現役のころ、中学の同窓会で県立高校の社会科の教師をしているY君と話したことがあった。Y君は、職場の社会科教師の政治的偏向がひどすぎると憤慨していた。いわゆる左巻き一色ということだ。

そういうY君自身も、真実に覚醒したのは最近だと話していたから、蒙昧な人生を20年以上送ったことになる。

Y君は、自分は気が付いたからよかったが、気が付かずにまだ変な思想を語って、子供らを洗脳しようとしている教師がいるんだから、困ったものだと話していた。6人の社会科教師がいて、Y君以外はみんな左巻きなんで、それを正そうとしても多勢に無勢で話しにもならなかったらしい。

さて、話は南北朝に戻るが、伯父の家の近所に立派な長慶天皇陵がある。

近くに大日本史にもでてくる南北朝の古戦場跡があるので、少しは南朝方と関係があったのかもしれない。

長慶天皇とは南朝第3代天皇だ。資料が少なく最期についてはよくわからないが、明治天皇南朝が正統だと勅裁を下したことが切っ掛けとなって、長慶天皇も正統と認められるようになり、皇統譜に加えられたということらしい。

大日本史後醍醐天皇を読んでいくと、尊氏が作らせた偽の神器を持っただけの、現皇室につながる北朝はインチキだと言わざるを得ないが、まあ、そこらあたりいろいろ見方があるんだろう。

終戦直後、南朝熊沢天皇という人が出てきて、昭和天皇皇位を請求して話題になったことがあった。初めてその話を知った若いころは、そんなことは荒唐無稽だと思っていたが、後醍醐天皇の末裔はどこかにいるはずだし、南北朝に少し興味を持つようになると、それもありかなと思うこともある。

明治天皇がいうように南朝が正統なら、いずれは正統な南朝天皇が即位する時がくるということになるのかな。