無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと9377日 ささやかなチャイナフリー

今朝今年初めてクマゼミの鳴き声が聞こえてきた。2016年は7月14日、2017年は7月18日、2018年は7月18日だったから、だいたい季節通りということかな。2019年の手帳には記録がないので忘れたんだろう。忘れていても季節が予定通り巡ってくるということはありがたいことだ。

その自然のやさしさには大いに感謝しなければならないが、それにしてもうまくいかないのが人の世だ。せっかくの国からの特定給付金10万円も、女房に生活費だからと召し上げられてしまった。

マイナポイントも、ワオンを選択すると2000ポイントよけいにもらえるのでそれを選ぶように指定された。ワオンカードなんか持っていてもマルナカでの普段の買い物しか使い道がない。自分で買いたいものもあったのでクレジットカードにしたかったが、直ちに却下されてしまった。しかも作ったワオンカードも回収されてしまった。

生活費にあてるといわれたら、「やかましいわい。」と文句を言えるほどの強い立場ではないのがつらいところだ。

先月1つだけすっきりしたことがあった。2年前に楽天モバイルを契約したとき、安さにつられて購入したファーウェイnova lite2から足を洗えたことだ。勿論一人くらいファーウェイを使うのをやめたところで、屁のツッパリにもならないのはわかっているが、個人でできるささやかなチャイナ・フリーという気持ちの問題だ。

で、OCNモバイルの1円セールでarrowsM05を購入した。

ネットでみると評価はそれほど高くないようだったが、1円だからまあいいだろうと、実際使ってみると別に何の問題もない。クソだ何だと書き込んでいるのはどういう人たちなんだろうな。

最初にシムを装着するときにチョット戸惑った。小さな穴にピン刺そうとしても全く穴に入らない。通常は先が少し入ったところで、強く押すと出てくるはずだが、このarrowsM05は先が少しも入らない。果たしてこのまま突いていいのかどうか迷った。

そこで、書いてあった連絡先に電話してみた。

オペレータがでたので、事情を説明すると「同じものを用意しますのでしばらくお待ちください。」と言って席をはずした。

そして、しばらくして「今やってみましたが、少し硬いですがそのまま突けば大丈夫です。やってみてください」と返事があった。

「わかりました。やってみます。」

少し強く突いてみたが、全く進まないのでまた不安になった。

「硬いけど本当にこのまま突いていいんですか?壊れたりしませんか?」

「大丈夫です。突いてください。」

「突きますよ。」

「はい、そのまま突いてください。」

その言葉に元気付けられて、エイヤッと一突きするとすっと出てきた。

「あっ、出ました出ました。最初硬いけど出ました。」

「出ましたか。それはよかったです。」

オペレータの女性も笑っていたが、思えば何とも不思議な会話だった。

さらに、NTTグループカード支払いで1年間毎月500円キャッシュバックというチラシも入っていたので、早速カードも作った。

しかしこんなに大盤振る舞いしても、OCNモバイルが損をすることがないんだとしたら、それも不思議なことだ。