無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと9308日 録画機能の効果

今朝は久しぶりに早く目覚めたので、録画した半沢直樹最終回を見てしまった。現実離れしていて馬鹿馬鹿しい一面もあるが、暴れん坊将軍水戸黄門大岡越前にも通じるところがあり、これだけ話題になるということは、やはり日本人には勧善懲悪が似合っているのかな。

一年前にテレビが壊れた時、東京オリンピックもあるので奮発して、50インチの録画機能が付いたやつを購入した。見逃したオリンピック種目を後から見るの役に立てばいいかな程度の軽い気持ちだったが、実際に使ってみると結構役に立つ。

民生委員で訪問している高齢者の方が、ケーブルテレビではCMが無いので、暴れん坊将軍鬼平犯科帳も1話が40分ほどで終わってしまう、これが効率的だと話していたが、これと同じことだ。

CMを飛ばすだけではない。驚愕映像などと言って、ネットで拾った映像を使ったお手軽番組なんかも、その映像部分だけは見るが、大口を開けて笑っているだけの芸人が出てくる部分までもすっ飛ばしている。実に効率的だ。番組に間に延々と流されるあのCMも金をかけて作っているんだろうが、みじめだな。

国民はなんとなく、ただで民放テレビを見ているように思っているが、広告宣伝費の一部は商品の値段に上乗せされているのだから、決してただではない。その上乗せ分を国民みんなが負担しているということだ。

多くの人が録画して見るようになると、すっ飛ばして見てもらえないCMに金をかけているスポンサー企業は詐欺にあったようなものだし、一般国民もそんなCMの為に商品の値段が高くなるのは勘弁してほしい。

費用対効果が厳しく吟味されるようになり、放送局以外みんなが損をしているとわかるようになれば、スポンサー企業も株主の突き上げが厳しくなっているので、今のような野放図な支出は困難になるだろう。案外この録画機能が、今の放送界のビジネスモデルを破壊してしまうのではないだろうか。

地デジ化が叫ばれていた頃は、これが進めば地方の民放が炭焼き小屋になるとまで言われていたが、実際にやってみたら既得権益者に骨抜きにされて何も変わらなかった。デジタル化したんだからできることはいっぱいあるはずだ。携帯電話だけなくNHKも含めてそこらあたりの既得権打破は、菅総理に期待したいところだ。