無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと8832日 Uボート

ここ数日huluで「Uボート」を見ている。全部見たら300分ほどかかる。手元にあるDVD「Uボートディレクターズカット」デジタルリマスター版が209分だから、それでカットされたシーンが100分ほど余分に見ることができるということになる。これはおおいに期待できる。

Uボート」は戦争映画では最高傑作だと思っている。今までに何回見たか忘れたが、何回見ても飽きない。この映画が製作された1981年、新宿の映画館で封切られた時に友人のM君と見に行ったのが最初だった。

M君は練習船初代青雲丸で一緒にリオに行った仲で、1981年当時は2等機関士として外国航路に乗っていたが、ちょうど休暇で下船中だった。私はそれからしばらくして東京を離れた。そして38年、M君も元気でいるだろうか。SNSが無い時代の別れはあっさりしたものだった。

見ていると映画に無かったシーンがわかってくる。映画でよくわからなかったところがうまく繋がったりする。とにかく5時間もみても飽きない映画というのも珍しい。若い頃見た「旅芸人の記録」も途中休憩が入って4時間くらいかかった。これもすごい映画だったが、非常に疲れて何回もみたいとは思わなかった。

また、Uボートを見るときにお勧めしたいのはヘッドフォンで音を聴くことだ。スピーカーを通して聴いている時はわからない、微かな音が聴こえてくる。例えば爆雷攻撃を受けて極限の状態にある艦内がふと静まる時、微かに聴こえる時計の音。耳をすませば聴こえてくる微かな音を探すのもまた面白い。

とにかく興味が尽きない映画であることは間違いない。