友人が送って来た、自身がオカリナ演奏をしている動画を見ているうちに一つ思い出したことがあった。何年も前から昼過ぎになると聞こえてくるリコーダーと思える笛の音だ。ひょっとしたらあの音はオカリナの音だったのかもしれないと思うようになった。リコーダーはそんなに難しいものではないし、何年も練習しているのに一向にうまくならないのはおかしいとは思っていた。そこでオカリナがどれほど難しいものか試してみようとネットで探してみた。
2000円くらいから数万円するものまでいろいろあるが、そもそも本来オカリナとは陶器でできているということを初めて知った。プラスティック製のいかにも安っぽいつくりのもあり、いつまで続くかわからないのでこれでいいだろうと、2700円のを注文した。2日後に届いたものを実際に吹てみると音はすぐに出だ。アルトC調12孔でラからファまで出がるが高い音はかすれてきれいに出ない。まあ2700円では仕方がない。
附属の運指表を見ながら1時間ほどピーピー鳴らしているうちに、何とか全部の音が出るようにはなったが、部屋の窓を閉めるのを忘れていたことに気が付いた。近所の人は新しい下手糞が一人増えたと困惑しているかもしれない。ちょっと気合を入れて練習して「コンドルは飛んでいく」くらいふけるようになりたいものだ。
長男が大学に行った頃、高校の時に吹いていたトランペットを家に置いていったので少し練習してみたが、結局音がきれいに出なかったのであきらめたことがあった。根気が続かないこともあるかもしれないが、根本的には音楽センスがないということかもしれない。オカリナも前途多難だ。
長男は高校生の時の夏休みに家にあったピアノでベートーベンの月光を弾いたことがあった。トランペットやバイオリンをやっていたので楽譜は読めたがピアノを習ったことはなかった。それが何を思ったか夏休みにピアノの前に座って楽譜を見ながら月光を練習しだした。全くの自己流だったが毎日少しずつ覚えて行って下手糞だが最後に全部弾いたのには皆が驚いた。これしか弾けない一曲が月光だとはベートーベンもびっくりだろう。
今から思えば、こうやって楽器ができるということは一生の財産だとよくわかる。今更言っても詮無いことだが、子供の頃からピアノくらい弾けるようになっていたらなあと時々思うこともある。
まあとにかく今はオカリナを練習しよう。