高齢者の死亡原因の一つに転倒があるが、確かにその通りで転倒が原因で寿命を縮めた人を何人か見てきた。行政は家をバリアフリーにしたり手摺をつけたりすることを勧めるが、借家や賃貸に住んでいる人は大家さんの許可なく勝手に工事はできないし、費用の問題もある。それでも家の中はそうやって改装もできるが、外に出るとそうはいかない。
子供の頃は覚えがあるが、中学生になってからは普通に歩いていて、躓いたりバランスを崩したりしてこけた記憶は無かった。しかしここ2~3年でこけることが多くなったような気がしている。今月の24日のことだったが、夕方から城山に登って下山中に石段で躓いてこけてしまった。しかも体がどのように倒れたのかを再現ができない。通常では考えられない態勢で倒れたようだった。
かろうじて手は出たので顔から落ちることはなかったが、右手の5本の指を立てた状態で全体重を支える形になってしまって、反り返った指が折れたのではないかと思ったくらいだ。右肩に少し痛みがあったので触ってみると擦過傷ができていて少量だが出血していた。
右肩が地面にあたったことは間違いないが、右手をついた状態で右肩が地面にあたり、しかも雨上がりで少しぬかるんでいたにも関わらずズボンも服も汚れてないとは、いったいどういうこけ方をしたのか見当がつかない。若い頃ならおそらく体が右に傾くと同時に反射的にどちらかの足が前に出て体を支えたことだろう。或いは手で受け身をとることもできたのではないだろうか。右手の指も腫れあがったがゆっくり動かしてみるとなんとか動いて痛みもないので折れてはないようでほっとした。
翌朝には中指の太さは左手の倍くらいに青黒く腫れあがっていたが、一週間たって腫れも痛みもほとんど治まった。反射神経も鈍り、足腰の柔軟性もなくなり、思考力も落ちてきて老化の流れを遡ることはできないにしても、流れの速度をゆるめる方法はないものだろうか。