無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10693日

 この間の失業認定日に、ハローワークに行って来た。0900~0930 の間に指定されていたので、朝早いから混んでいるのかと思ったら、ガラガラで拍子抜けだったな。小雨が降っていたので車で行ったんだが、駐車場もすいていた。職業相談の前で待つ事たった2分で呼ばれて、必要事項を記入後、2階に行って待つ事10分くらいで完了した。あとは19日前後に、約1ヶ月分が指定口座に振り込まれるのを待つだけだ。次回認定日1月○○日0900~0930 と指定された用紙をもらって帰った。

 ここまでは良かったんだが、家に帰ってスマホのジョルテの1月○○日の欄に、認定日と書き込もうとして吃驚した。なんとその日は旅行と書かれていた。そういえばまだ認定日なんていう言葉も知らなかった8月に、女房のおふくろさんが富士山を見たいというんで、1月の適当な日に予約した事があった。ばあさん車椅子なもんで、誰かがついて行かないとどこにも行けない。車椅子が通らないところは最悪背負わないといかんからな。そこでわしにも一緒に行ってくれというんで、女房とわしが一緒について行く事になった。冥土の土産にと言われては断るわけにもいかんしな。

 わしはすぐにハローワークに電話して、駄目だとは思うが、一応認定日変更希望を伝えてみた。結果は予想通り無理だったが、電話に出た若い職員は調べてくれて、わしの場合は1月○○日を過ぎても、帰ってきたらすぐに認定日再設定をして、その後の認定日に必ず来れば、失業保険の切れる3月31日までに満額出るので問題ありませんよと教えてくれた。ハローワークの若い人はみんな親切なんで助かるな。この話を女房にすると、法事があるとでも言って変更してもらえば良かったのにと言っとったが、職場で年休をとるのとは違うんだから、そんな嘘はつけんわな。

 これでこの件は一件落着はしたんだが、小さな事にでも、ちょっとつまずくと、それをいつまでも引きずってしまうという、この性格によって、その日1日あたふたと過ごしてしまったような気がしている。終わったことはすぱっと忘れるというふうに、わしもなりたいが、ここ2日間の片付けでもなかなか物が捨てられないという現実をみると、あと10693日で変ることは無理だろうな。