無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

2024-01-01から1年間の記事一覧

あと7881日 歴史を知るとは

「東の野に炎の 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」 この柿本人麻呂の歌を小学校6年の国語の教科書で初めて見たとき、先生の説明を聞きながらなんと穏やかな時代なんだろうと感じていた。人口密度も少なく、人々は原始的生活ではあるが、広々とした自然…

あと7883日 城山の猫

2022年6月7日から城山登山を始めて、昨日で328回になった。日没45分前に家を出て瀬戸内海に沈む夕日の写真を撮っている。最初の頃、何回か登っているうちに猫がたくさんいるのが気になった。山頂に行くには四つのルートがあり、そのうち二つのル…

あと7889日 お盆の迎え火

13日午後8時頃に駐車場で迎え火を焚いた。女房は高校の同窓会に行っていたので今年は一人だったが、乾燥しているのか或いは要領がよくなったのか、すぐに火がついてよく燃えた。下に紙を敷いて井桁状に折ったおがらを積み上げた後、下の紙に火をつけるん…

あと7909日 生きることが軽くなった

昭和21年12月21日、マグニチュード8.0の地震が発生し西日本一帯に大きな被害をもたらした。終戦直後のことで今のような手厚い援助も無く、被災した人たちは貧困の中、自力で再興するしかなかった。傾いて住めなくなった家を、伯母は昭和29年に苦労…

あと7914日 敷島隊関中佐の母

先日ユーチューブで四国の山奥を車で走る動画を見ているときに石鎚小学校跡が出てきた。そこはすでに廃校になり、石鎚山の山裾旧石鎚村の深い山の中で朽ち果ててしまっていた。この名前を聞いた時ピンときた。そう軍神の母、関サカエさんの終焉の地だ。戦後…

あと7923日 松山城土石流と謎の釘

7月12日未明、松山城のある城山北側から流れ出た大量の土石流が麓の民家を押し流して3名の死者を出した。当日は未明からサイレンや防災放送が鳴り響き目が覚めていた。そんな時にどこかから今まで聞いたことのないよう大きな音がした。何事かと枕もとの…

あと7939日 時代の雰囲気

日本人は、いつ頃まで来年は今年より良くなると信じて生活していたのだろう。個人的には10代の頃の戦後の高度経済成長期は確かにそう信じていた。ラジオがテレビに代わり、プロパンガス、炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、エアコンが普及してきた。おかげで七輪や…

あと3009日 東京都知事選

東京都知事選がえらいことになっているようだが、さすがに衆愚政治もココに極まった感じがしないでもない。選挙権はないものの日本の首都のトップを選ぶわけだから全く関係ないともいえないだろう。公職選挙法もクソもない、違反はやりたい放題やったもの勝…

あと7946日 中野の下宿

だいぶ歳も取ったせいで昔のことがいろいろ思い出されるようになった。今思うと生まれてからの20年はゆっくりと時間が流れて行ったが、それ以後の50年はほんとうに慌ただしかった。その50年の間にいろいろな人と出会ったり別れたりを繰り返してきたが…

あと7968日 オカリナ購入

友人が送って来た、自身がオカリナ演奏をしている動画を見ているうちに一つ思い出したことがあった。何年も前から昼過ぎになると聞こえてくるリコーダーと思える笛の音だ。ひょっとしたらあの音はオカリナの音だったのかもしれないと思うようになった。リコ…

あと7969日 天孫降臨とは

天孫降臨とは、素直に読めば天上にある高天の原から、天津日高日子番能邇邇芸命が降りてきたということになる。相曾誠治氏も超古神道の眼目は天孫降臨の確認にあって、天孫降臨の事実が再確認されないと、どんな巧言令色や美辞麗句を尽くしても真の日本史の…

あと7974日 文献歴史学の終焉

昔古文書関連の職場にいた頃、一緒にのんでいるときに、もしも古事記日本書紀以外の記録が発見されたら、古代史研究者はそれだけで一生飯が食っていけるだろうというような話を聞いたことがある。その人たちにとって古代史とはほぼ古事記と日本書紀研究とい…

あと7999日 マイナンバーカード

先日、女房の年金請求手続きのため戸籍抄本が必要になった。本籍地は車で30分ほどかかる隣の市なので、ひとっ走り行ってこようかと思ったが、国があれほどマイナカードの利便性を説いていたので、ひょっとすると戸籍関係も便利になっているのではないかと…

あと8000日 大土岐山(おおときやま)登山

ゴールデンウィーク2日目の28日(日)に友人たちと四国山地にある大土岐山に行ってきた。このグループの登山に参加したのは一昨年の石鎚山、去年の小豆島に続いて三度目になる。今回はいつも車を出してくれる松岡君が行けないので、自力で集合地点の四国…

あと8006日 アンガーコントロール

社会の中で生きていく限り、人同士の争いが無くなることはないが、逆にそれがあるから社会に活力が生まれるといえるのかもしれない。とはいえ、腹が立つことは楽しいことではないし、腹を立てたところで何も解決しないということはよくわかっていても、腹を…

あと8030日 カティーサークの思い出

この2月から夕食後自室で一人でウィスキーを飲むようになった。この歳になるまでウィスキーがうまいと思ったことはなかったが、なかなかどうしてその旨さに引き込まれてしまった。かなり前に女房の実家でもらった、半分ほど残っているオールドパーから飲み…

あと8031日 嘔吐下痢症顛末記

あの新型コロナにも罹らなかったのに、春分の日に遊びに来た4歳の孫のH君の嘔吐下痢にはいとも簡単にやられてしまった。コロナ収束とともに警戒心が緩んでいたのかもしれない。H君の長いトイレに、腹の調子が悪いのかなとは思ったが、本当はその時に次に起…

あと8033日 スズメの死んだ瞬間

死の瞬間は生き物には必ずやってくるもので、生きとし生けるものは誰もそれをさけることはできない。しかしその瞬間に立ち会う機会は、医者でもなければそうそう多くはない。私自身生きてきた72年間で、実際に死の瞬間を見たのは父と犬の小太郎の2回しか…

あと8061日 夕日に染まる瀬戸内海

2日に一回チョコザップで運動をして、それ以外の日は城山に登って夕日の写真を撮るか、或いは天神山に登っていたが、天神山方面は頻繁にイノシシと出会うようになりしばらく休んでいる。せっかくダニ対策として長靴を購入したのに残念だが仕方がない。去年…

あと8062日 地震で考えたこと

本日2月26日15時24分頃愛媛県南部を震源とする震度4の地震が発生した。ちょうどその頃チョコザップからの帰りで、中央消防署の前あたりを歩いていた。突然スマホの緊急地震速報が鳴り始めるとともに、近くのスピーカーから緊急放送が流れた。スマホ…

あと8063日 スマホ機種変更

最近スマホの動きが悪くなりイライラすることが多くなったので、ここらで機種変更をしてみようかと思い立ち、どれにしようかといろいろ検討してみた。スマホに10万もかけるだけの財力が無いのは勿論だが、自分の使い方だとそれほどいいものは必要ないとい…

あと8090日 イノシシ現る

一昨年の5月に続いて、去年の3月にマダニに咬まれて以来、千秋寺山登山はやめにして電動アシスト自転車を乗り回したり、城山に登ったりしていたがやっぱり自然の中で里山登山もしてみたいと思うようになった。 ダニに咬まれるのはこりごりなのでいろいろ調…

あと8092日 芝不器男の俳句

去年の年末に部屋の掃除をしていて、そこの置いてある小さな額に気が付いた。少なくとも20年以上は前からそこのあったので、気が付いたというのは正しくない。額の中身に気が付いたというべきだろう。 これは両親が元気なころ、芝不器男記念館に行った時に…

あと8092日 能登の思い出

元日午前零時過ぎに新年の祝詞をあげて今年も始まった。今年は全員の日程が合わず蟹パーティーが6日になったので静かな元旦になるかと思っていたら、子供や孫の13人がやってきてにぎやかにおせちを食べた。そんな時に起こったのが能登の地震だった。 最初…