無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10462日

 毎日を平穏に過ごしたいと思っていても、何かしら、やらなくてはならないことが出て来る。エアコンから水が漏って、床に水たまりができているのに、3日前から気が付いたんだが、濡れたら拭けばいいだろうと鷹揚に構えていた。どうせ排水溝に、ゴミでも溜まっているんだろう、よくあることだと、高をくくっていたが、量も増えるし、どうもそれだけではないような気がして、今日、エディオンに修理を依頼した。

 昔、外国航路で機関士をしていたときは、冷凍機やエアコンは担当機器だった。今ではほとんど忘れてしまったが、当時は少しは勉強もしたので、限りなく素人に近いとはいえ、全くの素人ではない。船に積んであるような、大型のエアコンなら、中身が見えるので、どこが壊れているかすぐわかったが、特に最近の家庭用エアコンは、全体がブラックボックスのようで、覗いて見ようとも思わない。

 うちにあるエアコンは、日立しろくまくんという、お掃除機能つきの優れものだが、今日点検に来たエディオンの担当者が、汚れたフィルターを見てびっくりしていた。かなりひどいので、水洗いだけでは無理だから、中性洗剤で洗ったほうがいいらしい。しかし、このエアコンはお掃除機能付きではないのか、と思っていたら、それを察知したのかどうか、担当者は、お掃除機能は所詮限定的なもので、年2回は人力でやらなくてはだめだと説明してくれた。

 しかも、しろくまくんの、お掃除機能がきれいにするのは、フィルターの片面だけで、それも完璧ではない、と言われて、フィルター面をよく見てみると、確かに片面は、まあまあ、きれいだが、反対側は、かなり汚れている。なるほどそういうことかと、その説明に納得してしまった。結局、どこかに細かなひび割れがあって、そこから水が漏れているようだが、部品交換も必要なので、今月4日(金)午前中にメーカーが修理に来るということになった。

 これでエディオンの担当者は帰ったんだが、先ほどのフィルターの話にちょっとひっかかった。だいたい、フィルターの片面がきれいというのは、お掃除機能云々という前に、当たり前のことだろう。ゴミがたまって汚れるのは常に片面で、両面が同じように汚れるなんてことはあり得ない。お掃除機能付きというなら、その汚れる側を掃除しなければ意味がないと思うが、どうなんだろう。或はそのようになっているのか。いずれにしても、機能てんこ盛りの最近の家電は、よくわからんな。