無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10440日

 ついこの間まで、部屋の中に届かなかった日差しが、30cm程差し込んでいるのに気が付いた。そう言えば、毎朝、ツバキの木で鳴いていたクマゼミの声も、いつの間にか聞こえなくなっているし、暑い暑いと言ってはいても、秋は確実にやってきているようだ。それにしても最近の暑さは尋常ではない。昭和36年、近所の公園に50m、25m、飛び込み、幼児プールを持つ市営プールが完成して、夏休みになると、2時間30円を払って、頻繁に泳ぎに行くようになった。そこの入り口の黒板に、気温水温が書かれてあったのを覚えているが、気温が30度を超えたという記憶は、ほとんど無いから、同じ夏と言っても、今と比べたらやはり、涼しかったんだろう。

 さて、漂白液での除草シリーズだが、今日は5〜7倍に薄めて撒いといたから、3日くらいで結果がでるはずだ。今回は椿の木の近くにも撒いたので、雑草の状態と木への影響も同時にわかるだろう。まさか、椿が枯れるほどの、効果は無いとは思うが、何かあっても、その時は仕様がない。昭和天皇は、雑草と言う草は無い、どの草にでも名前があるんだよと、言われたそうだが、それはそうかもしれないが、かんかん照りの下でも、所構わずどんどん伸びて来る、これらの草は、やはり、雑草と言う名が、一番相応しいのではないのかな。

 漂白剤を撒いた時、ふと思い出して、3月に、水漏れを修復した、排水舛がどうなっているか、蓋を開けて覗いて見る事にした。5月頃に一度、水漏れがないことは確認していたので、今回も軽い気持ちで蓋を開けた。もちろん小さな蜘蛛とか、虫がいることは覚悟していたが、今回ばかりは、本当に腰が抜けそうになった。なんと、黒光りするでっかいゴキブリが、壁の部分、底の部分と、7〜8匹がごそごそと蠢いていた。

 春にはいなかったんだから、何処かから、はるばるやって来たものだろう。ゴキブリは、本当に排水管を伝って移動するんだと実感した。台所から流れてくる物を、食べているんだろうが、あんな見事なゴキブリの集団は、最近見た事が無かった。あわてて蓋をした後、ゴキジェットProを持って来て、蓋を少し開け、隙間からノズルを中に突っ込んで吹き付けてやった。すると奴ら、その隙間から、わらわらとはい出して来たではないか。これには、さすがにぞっとしたな。

 逃がすものかと、ゴキジェットのパワーで、全部を排水舛の中に吹き飛ばして、急いで蓋をした。ゴキブリは、何億年も変らずに、生きてきたらしいから、すごい生命力なんだろうが、何十億年でも生きていいから、頼むから、わしの目に触れない所で生きてくれよと、お願いしたいもんだ。どこにでも生える草は、名前も呼ばれずに、ただ雑草と言われているが、どこででも生きるゴキブリは、雑虫ではなく、ゴキブリと名前で呼ばれるだけ、まだ、ましなんだろうか。