無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと9896日

花子の足が立たなくなって2週間が過ぎたが、いまだに寝たきりで起き上がる気配はない。爪の間を強く押さえると4本脚とも反応するので、動けるようになる可能性は残っているようだ。

それにしても動物の治療には金がかかる。1回2800円の注射に毎日来るように言われて1周間通ったが、これといった変化もないので3日に1回に変えてもらった。

4日目から薬も飲ませるように言われて、10日分5000円の薬をのませている。

動物用の特殊な薬だから高いのかと思って調べてみると、医師の処方で入手できる人用の普通のジェネリック薬品で、単価11.3円だったのには驚いた。

腕がしびれる病気の人が病院を受診すれば3円で手に入ることになる。

動物病院は儲かるはずだ。

この動物病院は今まで行った中では良心的な病院で、薬代以外は金をとらないので、ある程度は仕方がないかなと納得もしている。

獣医師も、2か月たっても今のままだとあまり見込みは無いというので、少なくともそれまでは通院することになるだろう。

子供らも資金カンパしてくれるのでなんとかなりそうだ。

全快してほしいとは思うが、治らず寝たきりになったとしても死ぬまで介護するという覚悟も決めたので、あれこれ考えることもやめた。

ここのところ毎晩花子が歩いている夢をみている。今朝がたも「はなちゃん、治ったんか?」と声をかけたところで目が覚めた。もう少しみていたかった。