無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10382日

 ずっと雨が降り続いていて、洗濯物が乾かないので困っていたが、浴室乾燥機を使えば、ほとんど乾かせるということに、昨日初めて気が付いた。リフォームして、乾燥機を付けてからから2年間、なんで気が付かなかったのか不思議だ。通常、入浴後1時間30分乾燥機を動かしておけば風呂は大体乾くので、結構強力なものなんだろう。ふと思いついて、3時間ほど洗濯物を風呂に吊るして乾燥機を動かしておいたら、きれいに乾いてしまった。

 細かいことを言えば、電気代が幾らかかかるとは思うが、2日も3日も部屋干しした挙句に臭くなって、もう1回洗濯し直すことを考えると安いものだ。女房にこのことを話すと、案の定電気代のことを気にして、わしの年金だけでは家の固定資産税も払えないんだからと、セコイ話になったので、お陰様で人並みの生活をさせていただいてますと、女房の働きを称えておいた。

 うちの風呂はわしが毎朝きれいの掃除しているので、カビはおろか、ゴミや汚れも全くない。2年使っても新品のようだと言われている。ところが、娘の家はまだ1年しかたってないのに、カビがはえてきたらしい。これには娘もかなりショックをうけたようで、どうやったらこんなにきれいに使えるのか、浴室乾燥機も同じように使っているのにおかしいと、しきりに首を捻っていた。

 これは、おそらく乾燥機が止まった後、すぐに窓を開けるかどうかの違いだろうと思う。娘の家の周辺はまだ田んぼや畑が多いところで、昼間でも人通りは少ない。夜になれば誰も通らないので、窓を開けとくのは物騒でできないらしい。隣の両親の家には犬がいるんだが、これがおとなしい犬で、番犬にはなりそうもない。

 娘も、長男の嫁も掃除はあまり得意ではないので、よく女房に、一日家にいるんなら、掃除しに行ってやったらどうかと言われている。さすがに1年6か月毎日掃除をしていると、この方面では少しは認められたようだ。掃除も別に好きでやっているわけではない。書道や茶道をやるのと同じことで、好きだとか楽しいというだけで続くものではない。今年1月から使い始めた雑巾がボロボロになってしまった。たかが掃除とはいえ、しんどいときも、眠たいときも、休まずやり続けることで、何かが見えてくるのではないだろうか。休まずやり通せば、すべては道に繋がると思っている。