無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10752日

 朝から音楽やら放送やら流れてくるので何事かと思ったら、この地区の住民運動会だったな。わしは一度も参加した事も、見に行った事もないんで、いったいどんな人達が参加しているんだろうなと女房に聞いたら、なんと女房の弟も何年か前に走って怪我をしたことがあったと言うとったから、別に特定のメンバーだけでやっているんでもないようだな。もう十年くらい前になるかもしれんが、夜勤明けの看護士さんが、走った後倒れてそのまま亡くなったことがあったな。今ならAEDで助かったのかもしれんな。小さな子供もいたらしいが、自己責任とはいえ、こんな運動会なんぞで死なれたら、残された家族はたまらんだろうな。

 7ヶ月家にいると寅さんじゃないが、そろそろ旅の空が懐かしくなってきた。3年前に神社神宮参りをしようと思い立って、青春18切符を使って、九州から東北までいろいろまわったんだが、最後にいったのが今年の3月で、八木駅から日本最長の路線バスに乗って新宮まで行き、熊野本宮大社、速玉大社、那智大社を周った後、伊雑宮伊勢神宮参拝だった。しかし今回は神社神宮参拝目的ではなく、日本最北端の宗谷岬に行ってみたくなったんだな。いつもの一人旅なんで気は楽なんだが、女房に話すと、わたしは仕事があるからねと言われた。まあ多少の嫌みを言われることは織り込み済みで、そんなことにはびくともせんわな。

 とにかく安く行く方法を調べてみたんだが、太平洋フェリーで名古屋から苫小牧まで行くのが最安だったな。わしは金は無いが時間はあるので船旅というのも悪くはない。太平洋フェリーには早割があって、28日前までに購入すると半額になるので、B寝台で6400円で行けることになる。ここから名古屋までは、夜行バスで行くと閑散期なので5800円だから、片道合計12200円で苫小牧まで行けてしまうんだな。できたら極端に寒くなる前の11月中には行きたいんだが、それなら早く決めなければ早割が買えなくなってしまうんで思案のしどころだな。