無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10058日

 8月半ば頃からパソコンの調子がおかしくなり、だましだまし使ってきたが、一週間ほど前になってとうとうフォルダーやエクスプローラーが開かなくなった。本体は使えることは使えるのだが、以前作ったファイルが読めないので仕事にならない。ネット上でいろいろ原因を探してみたが、わからないのでリカバリーディスクで初期化することにした。

 特に、これから始まる秋祭りのために作った総会資料など、すべて町内会というフォルダーにしまっておいたが、これが読めないのには一瞬青ざめた。バックアップはとってあっても、エクスプローラーが開かないのでそれも読めない。初期状態に戻す前に、とにかくデスクトップにあったフォルダー類を30時間ほどかけてgoogleドライブに保存した。

 初期化してまず立ち上がりの速さに驚いた。もう一つ驚いたのが、自分で購入したものだと信じ込んでいたCANVASというソフトが、実はそうではなかったということだった。初期化後、さて、インストールし直すかと、ディスクを探したがどこにも見当たらない。わしは10年以上、資料作成にはこのCANVASを使っており、結構精通していて重宝してきた。ワープロイラストレーター、フォトショップを兼ね備えていて、比較的安価で非常に使いやすい。しかし、初期の頃にはバグが多く、Macがよくフリーズしたので、わしの周辺ではみんな使うのをやめてしまった。

 そのCANVASのインストールディスクを探したがどこにもない。町内会資料もすべてこのCANVASで作っていたので、これは大変だと30分ほど探し回った挙句にようやく思い出した。昔、職場のパソコンが不調の時に、このパソコンを持って行って使ったことがあり、当然その時に職場のソフトをインストールして使ったはずだ。それを削除せずにそのまま家に持って帰っていたのかもしれない。仕事に行っている間は家のパソコンを使うこともほとんどなかったので、そんなことはすっかり忘れて、いつの間にか自分で買ったように思い込んでしまったんだろう。

 結果的には不正コピーという不法状態が解消されたので、そういう意味では何の問題もないんだが、町内会資料を作成するためだけにCANVASを購入する気もないので、とりあえず30日間のCANVAS試用版をダウンロードして、今までのファイルをPDFにして保存しておいた。これからはオフィスを使って作るしかないのかな。次期町内会長に残すのにはそのほうが都合がいいんだが、実はわしは昔からワープロはMacWORD、プレゼン用ソフトといえばアルダスpersuationから始まったMac派なので、パワーポイントやワードにはちょっと引っかかるものがある。