無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと10404日

 昨日は夕方まで雨が降り、今日は昼くらいまで雲が多かったが、天皇皇后両陛下御到着時には抜けるような青空になっていた。曇りのち快晴だ。まさに天皇晴れといわれるものだろう。相曾誠治著「言霊と太陽信仰の神髄」という本には次のような記述がある。

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天皇日和」

 宮内庁関係者のかたがたはよく御存じですが、昭和天皇行幸なさる場合、どんなに天候が悪くてもからっと晴れました。天皇日和などといってアメリカでも有名です。フォード大統領のときに天皇皇后両陛下がアメリカを御訪問なさいました。直前まで雨が降っていましたが、陛下の飛行機が着陸する瞬間、みごとに晴れ上がります。フォード大統領がエンペラーズデイと感嘆したそうです。

 大東亜戦争時、日本の重大な作戦が行われるときにかぎり、どういうわけか雨が非常に多く、天候の荒れる日も少なくありませんでした。それで天皇陛下が木下道雄(後の侍従次長、在任昭和20年10月~昭和21年5月)にお漏らしになっています。

 「どうもおかしい。どうして大事な作戦がある日にかぎって雨が降るのだろうか?今までこんなことはなく必ず天候に恵まれていたのに。考えてみると、伊勢神宮は平和の神であるのに、わたしはそれを忘れてひたすら日本の戦勝だけを祈った。それで天照大御神様からおしかりをうけているのではないだろうか。」これは木下侍従次長の手記にあることですから間違いありません。

 天皇晴れという言葉がありますように、昭和天皇はいつもお天気に恵まれます。天長節明治節には必ず晴れるという伝説は、国民一般が今まで語り継いできたことです。

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 何事も頭から否定してしまうとそれで終わりだ。そこを否定しないで、虚心坦懐に見ていくうちにわかってくることもある。時間もかかるし、手間暇もかかるだろうが、それを惜しんでいては本当に価値あるものを逃してしまうこともある。個人の価値観とはもろいもので、常に揺らいでいる。それを不変であるかのように錯覚して、それに反する対象を即座に否定していたら、大事なものを失ってしまうかもしれない。否定することをやめた時、初めて接点が生じるのではないだろうか。