無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

闇の先にあるもの(あと10008日)

人生一寸先は闇です。その闇はどんどん現実となって姿を現し、過去となっていくのですが、人が歩いた後には過去が山のように残されているはずです。

そして闇からぬけだし、最後の現実となるのが死の瞬間ではないかと思っています。もう先はありません。すべての過去がその瞬間現れて、消え去るのでしょう。

過去は死によって姿を現し、意味をもつものだとすれば、人の誕生は始まりではなく、死ぬことによってそれが意味を持つということなのかもしれません。

父の死の瞬間、一瞬でしたが、とても嬉しそうに眼を輝かせました。過去をすべて認め、納得した最後だったのではないかと思っています。