無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと8399日 野球は面白い

WBCが始まってからずっと試合を見てきて、やっぱり野球は面白いということを再認識した。ピッチャーとバッターの息詰まるような駆け引きや野手のファインプレーなど、時間がたつのも忘れてしまう。この雰囲気は国際試合だからかもしれないが、それを差し引いたとしても面白かった。

昔はちょっとした広場があって5~6人ほど集まれば、テニスボールを使った三角ベースの「いっせん」というゲームができた。ピッチャーがワンバウンドで投げてきた球を、手でワンバウンドで打ち返すという簡単なもので、広い場所も道具もいらないので学校の休み時間や昼休みにはよくやっていた。当時の小学生はだいたいみんなこのような遊びで野球のルールを覚え、その子供たちが大きくなって野球人気を支えてきた。

しかし、昨今子供たちがテニスボールで野球のまねごとをやっている姿を見ることはなくなった。野球を知る子供の数が減ることで、大人の野球ファンが減り、テレビの野球中継も減らされ、全国津々浦々まで全試合を中継していた巨人戦もほとんど見る機会がなくなった。

子供たちの多くはサッカーに夢中で野球の話はあまり出てこない。ボールが一つあればできるサッカーは、子供の頃から大人になるまで切れ目なくやれるスポーツでもある。そいう意味では一度興味を持つと、やめた後でも観客として残る人は多いのかもしれない。特にワールドカップの存在は大きい。

WBCサッカーワールドカップの代わりになるかというと、世界の野球人口からみてそれはありえないと思う。またJリーグで統一されているサッカーと違って、プロ球団が親会社の宣伝部門としてやっている以上、それぞれの利害関係もありその普及にも限界があるだろう。今回のWBC人気にあやりたいと思ったところで、何もしなければおそらく来年の今頃はみんな忘れているのではないだろうか。

野球は面白いということをアピールできたこの機会を逃さず、人気を定着する努力をしてほしいものだ。