無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと9145日 これは痛かった

自民党にお灸をすゑるとかいって、じつは国民が熱いお灸をすゑられたのが前の政権交代劇だった。これに懲りた国民は、マスコミ連中が首相の息子がどうのこうの、総務省がどうのこうのと騒いだところで、「だから政権交代を」とはならないようだ。野党よりはましという程度で決して自民党が良いわけではないが、10年前のでたらめな政策ですゑられたお灸の跡は永遠に消えることはないだろう。

あの時もし自民党政権だったら、おそらく首相が混乱している第一原発に行くことも無かったと思う。東条英機が撤退時のガダルカナルに乗り込んで指揮を執ろうとすることを考えてみれば、馬鹿の極みだとすぐにわかるだろう。パフォーマンスばかりで、最高指揮官の意味が理解できない人物をトップにすゑた政権交代。これは痛かった。

浜岡原発を停めろから始まって、全原発を停めろまで権限もないのに鶴ならぬカンの一声で実行させたのは、「民主主義とは期間を決めた独裁だ」と叫んでいたカン首相の面目躍如か。再稼働を困難にするための法整備はしても、その後のプランは何もなし。別に国民のためというよりは、この際原発をなくしてしまおうという自分たちの都合だったのではないかと思っている。こんなのしかいない政党に政権を渡してしまった政権交代。これは痛かった。

おかげで未だにほとんどの原発が動いてないということで、電力不足に見舞われている。老朽化した火力発電所をフル稼働してなんとか賄っているようだが、燃料の購入費用も莫大な額になっていることだろう。さらに炭素ゼロ社会実現のためにどれほどの電気を必要としているのか。大好きな韓国、チャイナ等を手本にして、原発をフル稼働すればいいのに、それができにくい社会を作ってしまった政権交代。これは痛かった。

10年前の震災直後は、確か女川原発に逃げて助かった人の話がでていたが、その手の話はすぐに消えてしまった。また、原発事故の直接の原因は電源喪失であり、原発本体は予定通り停止したということも冷静に伝えられていたが、いつのまにかそれも消えてしまった。原発はその存在自体が悪だという報道一色になり、科学的な議論すらできなくなった。そういう風潮を煽った政権交代。これは痛かった。

海保の巡視船にぶつけてきたチャイナ漁船の船長を、検察の判断で釈放したことにして、特別機で故郷までお送りして差し上げた当時の日本国政権与党幹部。ビデオも公開せず、国会議員にだけ見せたところ、コツンと当たったような感じがしたと社民党の福島議員は話していたなあ。ユーチューブでビデオを公開した海保職員を国家公務員法違反で処分すると息巻いていたが、あんたは「国会で鼻くそでもほじってろ」って感じかな。こんな連中の闊歩を許し、国の誇りさえも打ち砕いた政権交代。これは痛かった。

2位ではダメなんですか、スーパー堤防は無駄、コンクリートから人へ、マニフェスト、消費税あげ決定。まだまだすゑられたお灸の跡は痛むが、これくらいにしておいてやろう。