無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

あと7482日 映画の見方

映画館へ出かけることはなくなったが、ネットでは昔の映画をよく見ている。普通なら映画は暗闇に沈む大きなスクリーンでこそ真価を発揮するものだと思っていたが、昭和二十年から三十年代初期の映画に限っては、その常識がどうやら当てはまらない。パソコン…

あと7483日 嗚呼学生時代

十代の頃、私は地方の学生寮で暮らしていた。木造の殺風景な部屋で、冬になれば隙間風が容赦なく吹き込み、夜になると布団の中で鼻先まで冷え込むような環境だった。そんな部屋で、ある晩、同室の渡辺君と二人、火鉢に炭をくべながら暖をとっていたことがあ…

あと7490日 不思議な集合写真

昭和三十三年四月、小学校に入学したときの集合写真が一枚残っている。20年程前に偶然その写真を再発見した時、ふと不思議なことに気が付いた。普通ならば集合写真というものは校長や担任が中央に座り、その周囲を児童が囲むように配置されるものだろう。…