12月7日(土)に、近所の福祉会館で上映された、令和6年度優秀映画鑑賞推進事業「懐かしの名画劇場」を朝から見に行った。上映作品は鈴木清順と岡本喜八の作品で、けんかえれじい、東京流れ者、独立愚連隊、日本のいちばん長い日の4本だった。高校生の頃にみた覚えはあるが、そのストーリーについては日本のいちばん長い日以外はまったく覚えてなかった。
映画は暗い劇場の大きなスクリーンで見ることによって、モニターで見るのとはまた違った雰囲気を醸し出していて、いくら家庭で手軽に見ることができるようになっても劇場に足を運ぶことはやはり価値があるということを再確認できた。ただ、音原が悪いからなのか、或いはこちらの耳が悪いからなのかわからないが、しゃべっている言葉がよく聞き取れないのには困った。
「けんかえれじい」と「東京流れ者」は特にひどかった。前後の場面からなんとなく推測できたとはいえ、ついていくのにちょっと苦労した。独立愚連隊は1959年(昭和34年)に作られたもので、普通に慰安婦も出てくるし、その中には話し方から朝鮮人と思しき女性もでてくる。民間人に雇われている慰安婦は、部隊とともに移動するという状態も正確に表現されている。当時の大人のほとんどが軍隊経験者で、その事実を知っているのだからこれが当たり前の景色であって、なんとも思わなかったのは当たり前だが、今なら左巻き連中が何か言いだしそうだ。
「日本のいちばん長い日」は見ごたえがあった。今までに何回か見たことがあるはずだが、全く色あせてない。ただこれも他の映画と同様でしゃべりが早すぎて聞き取れない場面があった。特に黒沢年雄の早口言葉は凄かった。あのしゃべり方によって切迫感や緊張感が高まってくるのは事実だが、ちょっとやりすぎのような気もした。
以前に「上海陸戦隊」という戦前の映画をみたことがあったが、あれほどの早口ではなかったように記憶している。実際がどうであったかは、もちろん私も軍隊の経験はないのでよくわからないが、あーとかうーとか言いながらでなければ話せない私なんかはすぐに淘汰される存在だったことは間違いないだろう。軍隊が無くて本当に良かった。
この事業は松山市社会福祉協議会が国立映画アーカイブ所蔵のフィルムを上映したもので、以前からやっていたらしいが今回初めて参加した。観客はほとんどが60年前の少年少女たちで、それぞれいろんな思い出をかみしめながらみていたのだろう。700円で一日楽しめたのだから私は大満足だった。