無駄に生きるとはどういうことか

うちの一族はがんで死ななければ94まで生きると、叔父の葬儀の日に叔母にいわれた。聞いてみると確かにわしの親父他何人も94で死んでいる。そこでわしも94の誕生日に死ぬと決めて、それまでの日数をあと何日と逆算し、切りのいい64で仕事も辞め、死への準備にかかった。その日々をブログに書いている。

あと8335日 精神考古学

三内丸山遺跡は、青森県南部にある縄文時代の遺跡で、約5000年前から約2500年前まで、2500年の長期間にわたって人々が暮らしていたことがわかっている。2500年間存在したということは、今年が皇紀2683年だから神武天皇即位の頃から今ま…

あと8336日 科学的考古学の勃興

日本には縄文時代と弥生時代があり、それ以前の旧石器時代には日本列島に人はいなかった。縄文時代の人達は定住せず、小さな集団で狩猟や木の実を収穫して生活していた。そんな生活が1万年以上も続いたあと、見知らぬ人たちが米をもってやって来て栽培方法…

あと8339日 ピーナッツは地中で育つ

誰でも何かの拍子に、突然昔の忘れていた記憶が蘇ってくることがあるが、それは芋づる式に段々と蘇るものではなく、光を見るように一瞬におこる。先日テレビ番組で、ピーナッツの実が地上でできるのではなく、地面の下で成長していると説明しているのを聞い…

あと8368日 カッコーの巣の上で

人から聞いた話だが、その人の知り合いの中学生が学校にいけなくなり、不登校児を専門とする心理カウンセラーの世話になっていた。日本ではあまり聞かないが、アメリカの映画やドラマではよくでてくる職種だ。椅子に座って穏やかに相手の話を聞いて、いい方…

あと8370日 子供は国の宝

昭和33年に小学校に入学したときに、授業中動き回って先生にしょっちゅう注意されている子や、いつも泣いている子、授業を全く理解できてない子等、いろんな子がいた。動き回るM君は、机を教壇の横に置いて生徒向かって座らされたこともあった。勉強ができ…

あと8371日 自転車で山に登れるか?

2年連続してマダニに食いつかれたので、しばらく山はやめている。今回も無事だったが、3度目の正直で次回咬まれたらアウトかもしれないなどと言われるとあまりいい気持ちはしない。 城山は公園で整備されているから登っているが、これだけではなにか物足ら…

あと8395日 最悪の戦場に奇蹟はなかった

ガダルカナルとインパールと言えば大東亜戦争中の最も悲惨な戦場だといえる。ジャワ天国、ビルマ地獄、生きて帰れぬニューギニアと言われたニューギニアが、あるがこれは生存者も少なく忘れられた戦場として別格だ。 そのガダルカナルとインパール両方に参加…

あと8399日 野球は面白い

WBCが始まってからずっと試合を見てきて、やっぱり野球は面白いということを再認識した。ピッチャーとバッターの息詰まるような駆け引きや野手のファインプレーなど、時間がたつのも忘れてしまう。この雰囲気は国際試合だからかもしれないが、それを差し引い…

あと8408日 Yさんの死

頭ではわかっているつもりでいても、本当はわかっていないことの一つに、人の命の儚さということがある。まだまだ死なないと思ったところで、人は簡単に死んでしまう。死は容赦なくやってくる。他の生き物と何も変わることはない。 3月3日、担当していた独…

あと8427日 驚きの健診結果

1月に受けた健康診断の結果が先週郵送されてきた。国保の特定検診で大した項目はないが、無料なので毎年受けている、というより女房に行かされるといったほうが正しいのかもしれない。病院に行かないので当然かかりつけ医もいない。せめて健診で年に一度く…

あと8432日 復刻版祖国に還える

先日ダイレクト出版から「復刻版祖国に還える」という本を購入した。この出版社の出した本は今までに何冊か購入しているが、どれも素晴らしい本だった。 この「祖国に還える」という本は、昭和18年に中野五郎という朝日新聞記者が書いたものだが、なぜか出…

あと8442日 戦後教育は正しかったのか?

国民のほとんどが戦後生まれとなり、大東亜戦争を歴史としてしかとらえられなくなった今の世代の中には、この日本が大東亜戦争以前よりも良くなったと感じている人が結構多いのではないだろうか。 しかし、戦前を軍国主義と切って捨てて、平和を求める諸国の…

あと8458日 松根東洋城

学生寮の舎監をしていた吉野先生に紹介されて、高田馬場から歩いて10分ほどのところにあった、凡草先生のお宅に伺ったのは昭和55年の春の頃だった。年齢は吉野先生の方が4歳ほど上だったが、お二人は旧制松山中学の同級生だった。 当時吉野先生84歳、…

あと8463日 冷汗三斗目黒雅叙園

「あと8490日ポインセチア炎の恋をしてみたい」を書いていて思い出したことがあった。怖いとか恥ずかしい思いをして冷や汗をかいた経験は誰にでもあると思うが、あれは確か昭和57年の2月ごろの事だった。 数年に一度の、俳句結社「渋柿」の全国大会が…

あと8475日 自分を知るとは

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 大晦日の零時を回ってから新年の祝詞をあげて今年も始まった。 このブログも書き始めてもう7年になる。あと10918日から始まったカウントダウンもあと8475日になり、あれから244…

あと8485日 千秋寺山天神山トレッキング再開

今年も残すところあと一日となった。昨日山納めと称して、千秋寺山と天神山に行ってきた。普段は往復90分のトレッキングだが、この日はカメラを持ってゆっくりと2時間ほどかけて歩いた。 虫も蛇も蜂もいないし蜘蛛の巣もなくなった冬枯れの山道を、誰にも…

あと8490日 ポインセチア炎の恋をしてみたい

ポインセチア炎の恋をしてみたい 29歳の時に渋柿という俳句結社に入れてもらい、毎月1回大橋区民会館で開かれていた本社句会にでるようになった頃のことだ。参加者は既に70、80を過ぎた人たちで、当時の私から見ればおじいちゃんおばあちゃん達だった…

あと8505日 Aaron Platt 君

今回のワールドカップで日本がドイツスペインを破ったのには驚いた。ドイツやスペインと言えばまさに雲の上の存在で、これらのチームに勝てるようになろうとは、我々の世代では考えられなかったことだ。それどころか、ついこの間までワールドカップに出るこ…

あと8517日 石鎚山登山

山歩きを始めて約10カ月たった10月8日に、とうとう西日本最高峰の石鎚山に登ることができた。これが初めての本格的な登山といえるかもしれない。60年も昔になるが、中学2年の時に麓の面河渓から山頂まで5時間かけて歩いたことがあったから初めてで…

あと8518日 オイラーの公式から気が付いたこと

数学という科目は、好きな人にとってはそれほど勉強しなくても点が取れるが、嫌いな人はいくらやっても点が取れない。これは70年の経験で言っているので間違いない。65年前には、今のように入学前教育など無かったので、ほぼぶっつけ本番で小学校の算数…

あと8528日 宗教と金の関係

昔から、宗教と金との関係は切っても切れないものとして、ある人にとっては蔑みの対象ともなり、またある人にとっては自己実現のための手段として認められてきた。後者に含まれる人たちにとっては宗教団体に献金することは、その見返りとして生きるための力…

あと8548日 父の話から~そして内地へ

3人を乗せたトラックは水原駅前から京城に向かった。京城入口の橋のたもとに警備のため米軍のMPが立っていた。そこで窓から乗り出して、腕に巻いていた特別警察の腕章を指さしながら敬礼をすると、そのMPは笑いながらOKと言って難なく通してくれた。おおらか…

あと8556日 父の話から~特別警察隊

龍山駅で咸興行きの貨車に乗ってはみたが、一向に発車する気配がない。1日たち2日たっても静かな構内だった。3日目になってやっと北から貨物列車が入ってきた。その貨車に乗っている人たちを見て驚いた。乗っていたのは包帯を巻いたたくさんのけが人だ。「…

あと8558日 父の話から~水原高等農林学校

その出動命令が出た時、父は井上上等兵に頼まれて、町に焼酎を買いに出かけていた。「○○酒店に注文してあるからもらってきてくれ。」と言われたので、受け取ったらすぐに帰るつもりだったが、店の主人に勧められるままに酒を飲んでいるうちに時間がたってし…

あと8578日 父の話から~餞別3000円

二等兵物語や兵隊やくざなどの戦争物の映画や、神聖喜劇などの書物でも紹介されているように海兵団や陸軍内務班の私的制裁はひどかったようだ。30年も前になるが、海軍兵曹長で終戦を迎えた叔父の葬式で、海兵団からの親友という人が、笑いながらではある…

あと8587日 父の話から~教育招集

父が80歳くらいのときだったから、もう20年も前のことだ。雑談中に、若い頃に一度死にかけたことがあったという話を始めた。それは朝鮮の営林署に勤務していた時に、今の北朝鮮の深い山の中で道に迷い、何日もさまよって死を覚悟したという内容だった。…

あと8604日 統一教会

安部元総理暗殺事件以来、統一教会という名前が毎日のように報道されているが、何を今更という感じがしないではない。この教団の常軌を逸した行動は何も今始まったわけではない。50年以上も前の高校生の頃から話題になっていたが、私がその存在を初めて知…

あと8612日 中学生との会話

今朝11時頃、近所のスーパーに注文していたパンを受け取りに出かけた。勝手口から道路に出ると、ちょうど学校帰りの中学生と鉢合わせになった。その中学生は何かぶつぶつと言っていたので、ちょっと気になって顔を見た時にチラッと目が合った。それだけの…

あと8624日 静かなお盆

昨日の夕暮れ時に迎え火を焚いたから、両親の霊も仏壇のあたりに帰ってきているのかもしれない。ひょっとしたら去年死んだ小太郎も、50年ほど前に死んだぺスも帰ってきているのかもしれない。それならさぞやにぎやかなことだろう。別に待ち遠しくはないが…

あと8627日 孫と一泊旅行

先日暑い中、孫二人を連れて女房と車で一泊旅行に出かけた。ここ最近車を運転する機会も減って、ガソリンも1回2000円分入れておくと2か月以上もつような状態だったが、今回旅行前に久しぶりに満タンにしたところ、あらためてガソリン値段の高騰を思い…